こんにちは。こんな絵があるのですね。700年代(半ば〜後半とされていた記憶)のナポリスクールの作品だそうで、この頃はまだ金属製の機械式糸巻きは存在しなかったのでしょうか。とても硬そうな木製の糸巻きを回してる様が伝わります。すぐそばで笑みを浮かべる登場人物の表情も良いですね。

現代でも時に骨が折れるのに、木製しかなかった時代は大変だったんですね。パキパキという音も聞こえてきそうです。

今も主流の金属製の機械式糸巻きはストレスなく便利ですが、下の写真の楽器のような木製糸巻きの名残を残した「木製シャフトを使用した機械式糸巻き」も金属製の後か、もしくは同時期に枝分かれして出現したのか?

大きく分けて金属製とこの木製シャフトの糸巻きに分かれると思うのですが、今も割と普通に製造、使用されるこのタイプの糸巻きが残っていることも実は興味深いなと思い、その変遷が気になるところです。

 


別の作品ですが、こちらのMarco Ricciの一枚は詳しくはないのですが、製作期間にベニス時期とロンドン時期があるそうでこの作品はイギリスで描かれたそうです。

描かれたのが1709年頃?らしいのですが、特に描かれた4弦楽器が17世紀後半あたりの楽器だったのかなと思わせる要素があったり、こういう素朴な雰囲気も持った楽器がこうやって演奏されていたんだ!というようなことが少し知れるような気がして、個人的にとても興味深い作品だなと思いました。

関東では雪が降りましたね。
人の足跡はなく、どうやらなにものかの動物が訪問した模様です。


みなさま、お足元にお気をつけください。

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